文鳥社とカラスの社長のノート

株式会社文鳥社/ 株式会社カラス のバードグループ代表をやっています。文鳥文庫を売ったりもしています。

「この世は生きるに値するんだ」と言える大人。

みんな言ってるけど、この言葉やっぱいいすね。

あれだけの作品を作り続けてきた宮崎駿の言葉だからやっぱり伝わるものがあるわけだけど、でも、

「この世は生きるに値するんだ」

こうやって言える大人って、本当に少ない。

 

この世界はすばらしい。生きていることはすばらしい。大人ってマジで楽しい。

それは強がりかもしれないし、誇張かもしれない。

だけど大人たちはそれを張り裂けるくらい胸張って言わなきゃいけない。

そうしなければ、子どもはいい育ち方をするわけがない。

俺は子ども育てたこと無いけど、それは絶対子育ての鉄則だと思う。

 

「いいか、この世界は楽しいことだらけなんだぞ。そこら辺に幸せってのが転がっててな。自分の意思と努力と希望次第で、いくらでもやりたいことが実現できる世界なんだぞ。魔法のような世界だ!しかもな、大人になると酒も飲めてタバコもすえて、仕事はエキサイティングであんなこともこんなこともできて最高だぞ。」

って言うべきなんだ。そしてそれを大人たちは実践すべきだ。人生は楽しい。大人は楽しい。楽しすぎて笑いがとまらないって、社会の大人たちは就活生に対して口が裂けるくらい大きな声を出して言うべきだ。 

 

毎朝、コーヒーの香りを楽しむ。それも幸せだ。夏になるとガリガリくんを食べられる。それだって幸せだ。着る服だって自由だ。仕事だって自由に選べる。そう、今の日本ほど自由な世界なんてきっとない。でも多くの人はそのことに気がつかない。なぜならそういう大人が少ないから。

 

俺がこういうことを言うと「いや、そんな甘いことを言うもんじゃない。現実は厳しいんだ」とか言う大人がいる。はっきり言おう。黙れと。

そういうネガティブ現実を見るやつは、結局そのネガティブ現実から抜けださない。ずっと給料やら、現実やら、ノルマやら、ローンのことばっかり考えたり、社会に対する不平不満ばかり言う。で、そいつらが次の世代にむかった「現実は甘くないんだよ」とかくだらないことをいうわけだ。そしてまたそういう大人が育っていく。これほどの悪循環もなかなかない。 確かに現実は厳しい。でもそれをわざわざ主張する必要なんてどこにもない。

 

誰もが宮崎駿みたいになれるわけない?いや、なれるでしょ。誰もがジョブズみたいになれるわけない?いや、なれるでしょ。誰もが夢を持っているわけじゃない?それはそれでかまわない。夢がすべてではない。別にいいんだ「なぁ息子よ。毎日コーヒーが飲めるって幸せなことだと思わないか?」とかそんなことだっていい。

 

この世界には楽しいことがまだまだたくさんあるんだ。

辛くも悲しくも切なくも傷つくこともある。絶望することだってある。

でもトータルに見れば幸せな毎日が続いていくんだ。

 

「幸せは途切れながらも続くのです」ってスピッツも言ってたし

「あぁ世界はすばらしい」ってミスチルも歌ってた。

「 この世は生きるに値するんだ」と宮崎駿も言ってた。

まだまだ俺は実践出来ていないけど、

「生きるって楽しい」と、少なくとも、そう言える大人にわたしはなりたい。