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村上春樹ギライの人にもおすすめこの5冊!

なんだかHATENA界隈でも村上春樹の話題がいろいろ出ています。

村上春樹の「好き」「嫌い」はどこで分かれるのか? に関する一考察

村上春樹の「孤独」と西村賢太の「孤独」

 

村上春樹信者を公言している僕としては乗っからないわけにはいきません。 

村上春樹は基本的にファンタジーです。「夢」であり「幻想」を描く作家です。本人も「夢を見るために僕は毎朝目覚めるのです」といってるくらいです。リアルだと思うと、気持ちわるくもなります。

 

そして、村上春樹が描く鬱や孤独や苦しみは「中流階級鬱」です。一定の社会的地位があり、生活や仕事に困ることは無く、コミュニケーション能力を持ち、誰とでも話そうと思えば話せるくらいの中流階級の人が抱える「鬱」です。そもそも「恵まれた人」の悩みなのです。憤慨する人がいるのも無理はありません。

 

さて隠してもしょうがないのではっきり書くと、僕は俗にいうハルキストと呼ばれる人種です。かなり好きです。村上春樹の長編小説はすべて三回は読んでいるし(田崎は二回だけど)、好きな短編は何十回と読んでいるほどであります。

 

「村上春樹好きって、流行りとか、ファッションとして読んでるんでしょ?」

みたいなことをたまに言われますが、それは断固違います。面白いから読むのです。そもそもファッションだとしたら「20年間も世界で売れ続ける」わけがありません。

 

逆に僕からすればそう言う人は、「食わず嫌い」か、「食べた場所が悪かった」か、もしくは『みんなが好きなものは嫌い病』のどれかではないかと疑ってしまうわけです。

 

なので、無理矢理すすめるやつもどうかと思いますが、ここは「この作品だけは読んでほしい!」と思う5冊をおっせかいとしてご紹介。

 

 1位:「蜂蜜パイ」

神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)

神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)

 

いきなり一位の発表ですがこの「神の子どもたちはみな踊る」という短編集の最後にでてくる「蜂蜜パイ」は本当に素晴らしい作品です。20分くらいで読めます。文章の美しさ、ストーリーの緻密さ、言葉のリズムどれをとっても一級品。「春樹は短編がいい」という人がいますが、僕もそう思います。人に勧めるなら短編がいい。この本にある「かえるくん、東京を救う」も世界的に愛される名作です。

 

2位:世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド 

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上巻 (新潮文庫 む 5-4)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上巻 (新潮文庫 む 5-4)

 

長編小説で言えば、やはりこれを読んでほしい。村上春樹が「物語を創る人」であることがよくわかります。テーマはそれほど新しくありません。心と、愛と、音楽の話です。「心を無くした平穏な世界で暮らす」僕と、「情報を暗号化する計算士として働く」私の物語が交互につづきます。その交わり方は鮮やか。春樹の小説のなかでもっとも「物語」らしい作品だと思います。

 

3位:サラダ好きのライオン 

サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3

サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3

 

 「村上春樹なんて、すかしたキザな親父だろう」と思っているそこにあなたに読んでほしい1冊。ananの連載をまとめたものです。ほんとにそこらへんにいる普通の親父なのだということがこの本を読むとわかります。「そんなに嫌うこともないかな」と思うかもしれません。

 

4位:本当の戦争の話をしよう 

本当の戦争の話をしよう (文春文庫)

本当の戦争の話をしよう (文春文庫)

 

 訳書ならこれはぜひ読んでほしい。たんたんと訳している感じなのですが、村上春樹がいかに文章を音楽的リズムでとらえながら書いているかがよくわかります。村上春樹の「音」にハマると、他の小説家の本は中々読めなくなってしまいます。内容も面白いので、ぜひ一度。

 

 5位:雑文集

村上春樹 雑文集

村上春樹 雑文集

 

 これは最後に。村上春樹がいろいろなところでおこなってきた講演や寄稿や挨拶を一冊にまとめた本。これを読むと、村上がどれだけ「人の魂を救う物語の大切さ」を信じて小説を書いているのだとわかります。おそらく村上春樹自身も、物語に救われてきたんだろうなと。

 

あえて長編、短編、エッセー、訳、スピーチ等と幅を持たせてみました。

好き嫌いはもちろんあります。それはそれでもちろんいいのです。

でも、昔のAppleの広告で誰かが言ったように

「彼を無視することは誰にもできない」わけです。

だって今、「個人の力」で世界に影響力を持つ数少ない日本人ですから。

以上です。

 

 

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