文鳥社とカラスの社長のノート

株式会社文鳥社/ 株式会社カラス のバードグループ代表をやっています。文鳥文庫を売ったりもしています。

本当に「近頃の大人」はロクなのがいない。

この期に及んで、こんなタイトルの記事がダイアモンドから出てて悲しくなった。若者ががんばっているのに、大人が邪魔をしている構図。

「おにぎり2万個」握った女子マネージャーの美談に賛否両論! 「夏の甲子園」は本当に必要なのか? - ニュース・コラム - MSNマネー

 

勉学を犠牲にして、おにぎりを2万個握ることが、彼女のキャリア形成にどのように役立つのか。彼女の行為を賛美する人たちは、その視点が決定的に欠けている。

 

まず、彼女の行為を賛美する人たちも「その視点」は持っていると思う。ただ、高校生にとって、机にむかって勉強するより、遥かにそれが人生に役立つことだと知っているだけだ。彼女の経験は、これからの受験勉強にも活きるし、その後のつらく長い人生の確固たる支えになる。(そもそも、甲子園に出るまで選手と努力して、一緒に涙を流すような経験は、その時点で最高の「キャリア」だと思うのだけど) 

 

部活だったり、恋愛だったり、音楽だっていいし、遊びだっていい。本気になれるのなら何だっていい。その瞬間にしか味わえない想いとか、経験が高校生には必ずあるし、それらは通り過ぎたら、もう二度と手に入らない。

そういうものが人生において(とくに10代の人生において)最も重要な要素の一つのはずなのだけど、この竹井さんという人は経験がなかったのかもしれない。「教育的視点」とか言ってるけど、そんな人に教育など語ってほしくない。そして彼女たちの活躍をネタにしてPVを稼ぐタイトルつけるような人に「ソーシャルプランニング」も語ってほしくない。

 

それに比べて、高校生たちは今年も最高にかっこよくて美しかった。マネージャーの彼女は絶対に志望する大学に行けると思う。だって彼女はがんばることの意味も尊さもを知っている人だから。

 

このインタビューはとてもよかたです。ぜひ読み比べてほしいと思います。

春日部共栄のおにぎりマネ・三宅さん引退 「後悔はないです」 - withnews

  幼稚園の先生になることです。結構前からの夢です。小さい子が好きなので。
マネージャーになることも、クラスを落とすことも、自分を曲げないで頑張ってやりとげました。
 この夢も曲げないで、かなえたいです。

ほんとうにお疲れ様でした。

どうか若いみなさん、大人たちの声など気にせずに、自分の夢を曲げずにがんばってもらいたいと、ダメな大人のひとりとして心から思います。

 

以上です。